どうも!うたまるです。
こんかいは僕が運営している『あらゆる物語研究所』というyoutubeチャンネルでおきた珍現象について。
僕が一年前に上げたある動画がある日とつぜん数日足らずでそれまでの30倍以上再生されだし、その影響で20くらいだった登録者が一気に150人になった事件を紹介します。
また僕がアドバイザーをつとめる友人のビジネス用のチャンネルが順調に伸びているので、それについても少しだけ取り上げ、二つの事例を比較してわかったyoutube攻略のヒントを公開します。
- 突然、動画再生数が伸びる事例について
- YouTubeでの声出しがなぜ効果的かについて
- 収益化のためのこころがけのヒント
ある日突然一つの動画が一万再生を超えた
つい最近、いきなり再生数が伸びたのは、ぼくが一年くらい前に投稿したアニメ『ひぐらしのなく頃に』の考察動画です。
この動画、ちょうどアニメ『ひぐらしのなく頃に卒』の最終回が放送された2日後に投稿したのですが、当時はまったく再生されませんでした。
そんなわけで最近までは300再生もいかない感じでした。ところが一週間くらい前だったか突然、再生数が爆上がりし今では一万再生を超えています。
とくに、ひぐらしが世間でトレンド入りしたわけでもありませんし、アニメの再放送がはじまったわけでもないのに、いきなり再生数が300→10000という異常なのび方をしたのです。
(※ぼくのチャンネルに興味のある人はプロフィールのYouTubeボタンをクリックしてください)
再生数の爆上がりの原因をリサーチ
インフルエンサーがSNSで拡散したのではと思い、youtubeアナリティクスで調べると流入の95%は関連動画とブラウジング機能によるもので、SNSからは全体の0.2%に満たないことが分かりました。
インフルエンサーの仕業ではなかったようです。
関連動画もブラウジングもyoutubeがAIでぼくの動画を色んな人にオススメすることで生じるので、youtubeのなんらかの気まぐれが最大の原因と考えられます。
ぼくが直近で動画を上げたのは二ヶ月も前、それ以来チャンネルは放置していたので、このタイミングは完全にyoutubeの気まぐれとしか言いようがありません。
しかも直近にあげた動画は、あまり面白くないうえに難解な持論を説明するだけで、その意味でチャンネルの面白さへの信用を損失するコンテンツ。
動画をアップするまえから難解な動画をあげればチャンネルの評価が下がるというのはわかった上でそれでも投稿したこだわりの動画。そんな動画を上げて二ヶ月後に一年前にあげたべつの動画の再生数が爆上がりしたわけです。
なぜ突然に評価されたのか
いま確認したところ、じつはぼくの動画、直近にあげた動画を除けば平均視聴時間は35%~80%で60%以上の動画もぼちぼちある感じです。
おととい確認したときよりわずかに減っているので、インプレッション数の増加で平均視聴時間がすこし低下しているようです。
というわけで、コンテンツの平均視聴時間の長さは評価につながるのかもしれません。
ひぐらし動画が爆上がりする前の視聴時間が分からないので断言できませんが、かなり高かったのではないかと考えられます。
結局youtubeのシステムが全て
こんかいの事件で分かったのは、登録者も再生数もyoutubeがいかに自分の動画を認知して適切な人にマッチングしてくれるか次第ということです。
つまりyoutubeがすべてを決定しているといっても過言ではありません。youtubeでうまくいくためにはyoutubeのアルゴリズムに順応するのがどれだけ大切かが分かります。
これだけだとこの記事が、レベルの低い日記記事になってしまうので次の項目からはyoutube攻略のノウハウを紹介します。
youtubeのアルゴリズム
ぼくのチャンネルは深層心理学や構造主義、現象学、文化人類学などの論文をベースにアニメや映画を分析するというスタイルであり、ぼく以外の人間にはまず不可能なコンテンツになっています。
しかしこうした公共性と専門性、独自性のある内容をyoutubeはあまり必要としていないようです。
少なくとも動画投稿して二年、youtubeの気まぐれで急上昇というのは安定性に欠け再現性も怪しいのでビジネスモデルとしては破綻しています。
そもそも今から本気でとりくんだとして私のチャンネルが登録者1000人いくかすら怪しいのです。
ではどうすればyoutubeのアルゴリズムに順応しアーキテクチャとの蜜月関係を構築できるのでしょうか。
答えは簡単、youtubeは即席のカップ麺のようなジャンクフードの生産をぼくたちに要求してきているので、その要求を満たせばいいのです。
じつはぼくは、趣味のチャンネルとは別に友人のビジネス用のYouTubeチャンネルのアドバイザーをしており、そのチャンネルは順調に再生数と登録者を伸ばしています。
彼のチャンネルはビジネスに特化しており、ゴシップやトレンドなどを中心に大衆娯楽性をつきつめたチャンネル。
そんな友人のチャンネルは先月、副業で毎日投稿を開始して2週間たらずで、一番人気の動画が6000再生超え、他の動画も軒並み3桁は超えているのでいまのところ順調です。
(※追伸、現在一ヶ月そこらの彼の動画では他にも人気動画があり万再生超えの動画も順調に出てきました。登録者も一ヶ月待たずに3桁を超えています。)
正直、ぼくの計算通りになっています。
なぜ友人のチャンネルが順調に伸びているのか、理由はひとつです。
ぼくが分析したyoutubeのアルゴリズムと一般大衆の特性にマッチする動画をひたすらあげているからです。
知名度も特技も予算もなしでかつ再現性の高い方法論でyoutubeを攻略することは可能だと考えています。友人はぼくの理論に忠実に動きそのことを検証してくれています。
また友人のチャンネルが今後大きくなって、ぼくの理論が完全証明されたときには、このブログでその方法論を少しだけ紹介しようと思います。
youtubeは一般的に三ヶ月は毎日投稿して100以上は動画を上げてからがスタートと言いますが、純粋な金儲けのためだけであれば、これは間違いだとぼくは考えます。
ビジネスならば効率的で制作コストが低く再現性の高い方法をとるべきであり、その方法を実行すれば一ヶ月である程度の手応えをつかむことができるというのが僕の持論です。
※この持論は僕の友人のチャンネルによって現在検証中
金儲けのためのyoutube攻略
まだ完全に証明されたわけではないので、すべてを公表はできませんがいくつかyoutubeの攻略のヒントをここに紹介します。
やりたいことはしない
もしビジネスを考えているならyoutubeでは好きなことややりたいことは諦めた方がいいです。
ぼくが友人をプロデュースするにあたりもっとも強調したのもこの点です。
もちろん好きなことがyoutubeで金になる人も確かにいます。十分に需要があり特技として好きなことが動画で生かせるのであれば好きなことをすればいいですが、そんな人はほとんどいません。
ぼくも趣味の心理学で好きなアニメや映画を評論して金が稼げたらいいなと思いチャンネルに投稿しましたが、そんな動画だれも見やしません。世の中で流行っていないことで動画をつくっても成功するのは至難です。
なので確実に金を稼ぎたいなら、黙々と需要のあるネタを配信しつづけるに限ります。
動画のこだわりとかも捨てていかに大衆に迎合してみせるかがビジネスの鍵です。金が儲かるのは金になることをしたときだけです。
なので金になることを動画にしましょう。
トークは文節で区切るのがトレンド
どの動画も基本的に人がしゃべるものが多いと思います。工作とか化学実験系の動画なら別ですがなんにも特技がない人がやるならトーク中心のコンテンツになるでしょう。
もの申す系や考察系のyoutubeでは話す内容より情感とかトークテンポのが大事だといってもいいくらいです。
どんなに深い話も語りがのろのろだったり、間がおかしかったらとても聞いてられません。
というわけで以下に主流となりつつあるトークテクニックの一つを紹介します。
いまYouTubeでトレンドのトーク手法は文節切り話法です。
一昔前はジャパネットたかた方式というハイトーンの早口話法が注目されていましたが最新のトレンドは文節ごとに区切るトークが主流です。
典型的なところだとへライザーなんかも字幕に合わせて文節でくぎって台詞をつないでいるのが分かります。
これはwebライティングだとかSEOライティングのyoutube版だと考えられます。
ぼくはライティングについては詳しくなく、ほぼ意識していませんがブログのライティングではひらがな多めで一文はできるだけ短く結論を最初に書け、というマニュアルが存在します。
そしてブログのライティングマニュアルというのは、読者の脳の負担を減らすことが基本になっています。
文節でくぎるトークもこれと同じで、文節ごとに区切ることで話が入りやすくなっています。文節を区切ることが聞き手の脳の負担を減らすのは間違いありません。
というわけで、これからのyoutubeではライティングの考えがトーク手法に移植されてゆくと考えられます。
人気ユーチューバーの占い師けんけんという方のyoutubeなんかを見ていても、トークのプロット(構成)がまるでWebライティングのような仕上がりになっていたりします。
声と顔出しの意味
YouTubeでは声だし顔出しが有利と言われています。
ところがこの理由がちゃんと分かっている人が少ないというのがぼくの印象です。
チャンネルの方針やコンテンツジャンルにもよりますが、声や顔だしが有利な理由は精神分析的にははっきりしています。
声や目線というのはラカン派精神分析では対象aの象徴として知られるもので、それ自体に快楽があります。
赤ちゃんが母親の視線や声を受けて笑ったりするのもそのためです。
重要なことは声や表情には情動が乗るということです。顔だしがいやならVチューバーでもかまいませんが声は大事です。ぼくがアドバイザーをつとめる友人もVチューバーとしてやっています。
たとえばもの申す系なので怒りの動画を出すのに肉声がなければ怒りが伝わりません。声のトーンや震えなど言葉を超えて声にすみつく情動が視聴者の心を直接的にふるわせます。
したがって情動は声を介して直接感応し伝播します。
この肉声を介した情動の共有こそが視聴者との一体感を生み登録者を増やす原動力です。
このような感応性のある情動を精神分析では享楽といい、享楽には強烈な中毒性があります。
以上よりYouTubeでは声をあげ声をふるわせて指導者のようにたぎる表情であつく騙る!これができれば有利だろうと考えられます。
究極の攻略法
基本的にトレンドの炎上ネタに最速で飛びついて、敵味方の分断構造に乗っかって敵対勢力がいかにおかしいかを論理的に批評するだけ。このとき自分も視聴者と怒りの感情を共有し怒ってみせる芝居が大事です。
ただし公序良俗を守った範囲内での意見でなければなりません。そのラインを逸脱した過激な主張は規約違反となるからです。YouTubeの建前はしっかり守りましょう。
こうやってわかりやすく勝ち馬に乗って、その動画がバズったら、あとは同じネタをひたすらしこしこするだけ。
中堅のもの申す系が最初に伸びるプロセスを分析するとだいたいこのパターンです。
そのため、このやり方はかなり再現性が高いと僕は考えています。
いまのYouTubeは政治系でもゴシップ系でもこのパターンが非常に多いです。もちろんこのような動画にはまったく公共性がありません。
寿司テロリストの少年をけしからんと吠えるような動画を何回も見てなんになるのか僕には理解不能ですがそういうのがYouTubeと一般大衆は好きなようです。
(※この方法論は現在ぼくの知人が検証中であり、現段階では絶対とはいえません)
youtube基礎
ここではアルゴリズムから見えてくるYouTubeの本音を探り、再生数を稼ぐうえで重要なポイントをおさえます。
結論からいうと、徹底的に大衆迎合し視聴者が即席で気持ちよくなることだけを追求した動画づくりがビジネスYouTubeの攻略の基礎だと考えられます。
ではこのことをアルゴリズムから確認していきましょう。
YouTubeでは一般的には投稿頻度の高い動画が有利だと言われています。じじつビジネスチャンネルは例外はあれどもの申す系であれば毎日投稿している人が多いです。
そのため投稿頻度を優先するにあたり動画の制作コストは下げないといけません。
このことは動画コンテンツの情報の反復化とセドリ化を必然的に生じます。毎日、オリジナリティがあって高度な内容を創出するのは無理だからです。したがって有利な投稿頻度にあわせるとYahoo!記事を読み上げたり、週刊誌の記事を紹介する動画になります。
Yahoo!などの外部の情報をYouTubeに運んできて感想を添えるのが、いまのもの申す系の主流となりつつあるのもアルゴリズムに順応した結果だと考えられるでしょう。
よってYouTubeプレイヤーには依存性の高い反復動画の大量生産が求められていることが分かります。
つまるところ毎日投稿させれば毎日視聴する癖を登録者に与えられるので、YouTubeとしてはライバルのニコ動やNetflix、小説、ゲームなどとの時間の奪いあいで有利になると考えられます。
以上よりぼくは、大衆が気持ちいいことをとことん追求することがYouTubeで再生数を上げるもっとも再現性の高い指針だと考えます。
ようするに大衆を絶頂させるようなジャンキー動画の量産はYouTubeの利益にも即しているだろう、ということです。
まとめ
- ある日突然にYouTubeの気まぐれで動画が伸びることもある
- ビジネスYouTubeなら好きなことでなく金になることを
- 文節で区切るトークが今の流行
- 肉声は情動がのっかるのですごく有利
- YouTubeのアルゴリズムはコンテンツの反復とセドリ化を生じる
- YouTubeで稼ぐなら気持ちいい動画を何回も擦るとよい
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